酸性縮毛矯正とアルカリ縮毛矯正

『酸性縮毛矯正はやってますか?』と最近お客様に聞かれる事が多いので、今日は酸性縮毛矯正とアルカリ縮毛矯正についてお話させていただきます。

151eでも酸性縮毛矯正の扱いはございますがメニューとしてはご用意しておりません。

理由はお客様が酸性縮毛矯正かアルカリ縮毛矯正をメニューで選択できる様にしてしまうと不要なダメージや中途半端な仕上がりを招いてしまうからです。

酸性縮毛矯正と聞くと傷む事なく縮毛矯正をかけれると思っている方も多いと思いますが、決してそのような事はございません。  

酸性縮毛矯正は髪の毛の等電点(pH4.5~5.5)という髪の毛が安定して丈夫な状態から大きくずらす事なく縮毛矯正をかけれるので傷みにくいと言われてます。

アルカリ縮毛矯正が傷むと言われているのはこの等電点から大きくアルカリ側に傾く事によってキューティクルが立ち上がり膨潤して不安定な状態になる所に高温のアイロンを入れるから傷むと言われております。

この話だけ見ると酸性縮毛矯正の方が良いのでは?と思うと思うのですが、癖毛を伸ばすためには髪の毛の中のシスチン結合という結合をしっかり切らなければなりません。

酸性矯正は安定して丈夫な状態からずれないので、毛髪内部のシスチン結合まで薬剤が届きにくいのです。
ただ、最初から髪の毛が不安定な状態=ダメージ髪は毛髪内部まで薬剤が作用しやすいので酸性縮毛矯正のお薬でもシスチン結合をしっかり切る事ができるので癖を伸ばす事が出来ます。

逆に強い髪の毛は毛髪内部まで薬剤を浸透させ内部のシスチン結合をしっかり切らなければならないのでアルカリの力が必要なのです。
そこを無理して酸性縮毛矯正で伸ばそうとすると内部のシスチン結合が切れていないので癖がしっかり伸びず、それを無理に伸ばそうとすると物理的な力(熱など)で伸ばさなければならないので余計に傷んでしまいます。

酸性は傷まなくアルカリが傷むと言うのは間違いで、適材適所に使いこなすのが1番大切です。

アルカリ縮毛矯正もアイロン前に適切な処理を行えば酸性縮毛矯正のようにダメージを抑える事も可能です。

癖毛でお困りの方がいましたら最適な技術選定のもとに素敵な美髪に整えさせていただきますので、ご気軽にご相談下さい。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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